私は今、2台のパソコンでバイブコーディングをしています。
家ではMac mini。外出先ではWindowsのノートPC。机に向かえるときはMac miniでじっくり、移動の合間や出先ではノートPCで少しだけ。そんな使い分けです。
ところが、この2台体制には大きな問題がありました。
家でやった作業の「続き」が、外でできない
Mac miniで作業を進めて、翌日ノートPCを開く。すると当然ですが、昨日の作業はそこにありません。ファイルはMac miniの中にあるからです。
せっかく出先で時間ができても、続きができない。かといって、どちらか1台に決めてしまうのも不便です。
この困りごとをClaude(AnthropicのAI)に相談したところ、勧められたのが「GitHub」でした。
GitHubは、2台の間に置く「共有の保管庫」
GitHubという名前は聞いたことがありました。でも私のイメージは「エンジニアが使う、難しそうな何か」。自分には関係ないものだと思っていました。
AIの説明を聞いて、ようやく役割がわかりました。ざっくり言うと、こういうことです。
- GitHub
- インターネット上にある、作業ファイルの保管庫。2台のPCはどちらもここにつながる。
- 作業を終えるとき
- 今のPCから、保管庫に最新の状態を送っておく。
- 作業を始めるとき
- もう1台のPCで、保管庫から最新の状態を受け取る。
ファイルを持ち歩くのではなく、真ん中に置き場所を作って、両方から出し入れする。仕組みそのものは、思っていたよりずっと単純でした。
同じ設定を、MacとWindowsで2回やる
仕組みはわかった。あとは準備をするだけ……と思ったのですが、ここからが大変でした。
2台で使うということは、準備も2台分です。GitHubとやり取りするための道具を入れて、自分のGitHubアカウントとつなぐ。これをMac miniで一度やって、ノートPCでもう一度やる必要がありました。
しかも、MacとWindowsでは手順が微妙に違います。道具の入れ方も違えば、画面の見た目も違う。Mac miniで一度やったから大丈夫、とはいきませんでした。
正直に言うと、これはかなりストレスでした。1回目で「やっと終わった」と思ったところに、もう1回ほぼ同じことをやる。しかも少しずつ違う。営業の仕事でいえば、同じ書類を様式違いで2回作らされるような感覚です。
一番こわかったのは、英語の認証画面
中でも手が止まったのが、GitHubの道具(GitHub CLI)を自分のアカウントとつなぐ場面でした。黒い画面に gh auth login と打ち込むと、英語の質問が次々に出てきます。
何を聞かれているのかわからない。どれを選べばいいのかもわからない。途中で英数字のコードが表示されて、ブラウザが開いて、また英語の画面。
「これ、押して大丈夫なやつ?」「何かの許可を出してしまうのでは?」と、一つひとつが不安でした。アカウントやパスワードに関わる画面だとわかっているぶん、なおさらです。
1つずつAIに聞いたら、迷わず終わった
そこでやったのは、単純なことです。画面に出てきた英語を、そのままAIに見せて「これは何を聞かれていますか?どれを選べばいいですか?」と聞く。答えを聞いて、1つ進む。また聞く。
一度に全部を理解しようとせず、目の前の1画面だけを片付けていく。これを繰り返したら、英語がほとんど読めないまま、最後まで迷わずに終わりました。
あとから振り返ると、聞かれていた内容と、私が選んだものはこうでした。
gh auth login で聞かれたことと、選んだもの
- どこのGitHubを使う? → 「GitHub.com」を選んだ
- どの方式でつなぐ? → 「HTTPS」を選んだ
- ログインの方法は? → 「ブラウザでログイン」を選んだ
- 英数字のコードが表示される → 控えておき、開いたブラウザの画面に入力する
- ブラウザで「GitHub CLIに許可を出すか」を聞かれる → 自分のアカウントであることを確認して許可する
わかってしまえば、「どこの」「どうやって」「本人ですか?」を順番に聞かれていただけ。こわがっていたのは内容ではなく、英語という見た目のほうでした。
気づき:わからない画面は「1枚ずつ」渡せばいい
今回あらためて思ったのは、知らない作業でつまずく原因は、知識の量よりも「全体が見えない不安」だということです。
全部を先に理解しようとすると、英語の画面が何枚も続くだけで心が折れます。でも、目の前の1枚だけなら、AIに聞けば必ず答えが返ってくる。1枚片付けば、次の1枚に進める。
英語が読めなくても、画面を1枚ずつAIに渡せば、ちゃんと最後までたどり着ける。
営業の現場でも、初めての業界のお客様を担当すると、専門用語がわからなくて不安になります。そういうときも、わからない言葉を1つずつ確認していけば、いつの間にか話についていけるようになる。やっていることは同じでした。
2回やるストレスは、1回目の自分へのメモで減らせる
もう一つ、次に同じことをやる人へ。2台目がつらいのは、1回目と「似ているけど少し違う」ことを、また一から進めなければいけないからです。
もしこれから2台体制を作るなら、1台目の設定をAIと進めながら「今やった手順をメモにまとめて」と頼んでおくのがおすすめです。2台目では、そのメモを見せて「これをWindowsでやるには?」と聞けば、ゼロから考え直さずに済みます。
MacとWindowsの2回戦は、正直もうやりたくありません。でも一度つないでしまえば、あとは家でも外でも、同じ作業の続きができる。その便利さは、2回分のストレスに見合うものでした。